プロフェッショナル 佐藤章[湖池屋社長/子ども大学]ヒット商品とプロフィール 9月17日の見逃し動画と再放送は?
NHKプロフェッショナル・仕事の流儀（2018年9月17日・月曜日放送）は、「プロフェッショナル 子ども大学」と題し、佐藤章（さとう・あきら）湖池屋社長の仕事の流儀が紹介されます。
スナックメーカー湖池屋社長を務める佐藤章氏は、キリンビールマーケティング部長からキリンビバレッジ社長を歴任した「伝説のヒットメーカー」です。
プロフェッショナル・仕事の流儀には2006年にキリンビール商品企画部長として登場しました。
29歳の時、ライバルメーカー「アサヒビール」の辛口ビール「スーパードライ」が大ヒットし、開拓した取引先は次々と離れていきました。
そこで商品力が必要と実感し、商品開発部門へ異動！
そして、上司からの命令でドイツに渡り現地のビール職人から「ビールは作るのではなく醸し出すもの」との言葉がささり、今まで、消費者目線がかけ、自分や組織の都合で商品を作っても売れるはずがないと実感しました。
その後開眼した様に生茶、アミノサプリ、世界のキッチンから、そして缶コーヒーのFIRE（ファイア）、などが次々とヒット商品となり「カリスマ・マーケッター」と称される様になりました。
その手腕を買われ、2016年に「コイケヤポテトチップス」で知られるスナックメーカー湖池屋社長として迎えられました。
そんな湖池屋社長は、今回「プロフェッショナル 子ども大学」の講師として迎えられました。
渋谷にある100BANCHで第1回講義（2018年7月14日）を実施し、子供たちの代表である小学校5年生と6年製の8人のプロジェクトチームを発足させました。
今回、佐藤章・湖池屋社長が子どもたちに用意した課題は「スナック菓子のヒット商品をつくる」です。
果たして子どもたちは自分たちの力でどんなスナックを作るのでしょうか？
再放送日は、未定で見逃した方は、
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佐藤章湖池屋社長のプロフィール
【出身地】東京都
【生誕】1959年
【職業】湖池屋社長
【出身大学】早稲田大学卒業
【趣味】ゴルフ
役職
【2015年】キリン取締役常務執行役員
【2016年】日清食品ホールディングス執行役員と湖池屋執行役員マーケティング担当を兼任
※日清食品ホールディングスは、湖池屋の大株主
【2016年】9月には湖池屋の代表取締役社長に就任
佐藤章氏は、早稲田大学卒業後キリンビールに入社後、営業で次々に販路を切り開き実績を残しましたが、29歳の時、ライバルのアサヒビールのスーパードライに苦戦を強いられました。
開拓した市場を奪われ、新たな商品開発の必要性を感じ、商品企画部に移動しビールの本場ドイツでビール作りの研修を命ぜられました。
ドイツのビール職人から学んだのは技術では無く、ビールが醸し出す魅力が必要と実感し帰国しました。
その後、キリンビバレッジに出向し、魅力ある商品の開発を心がけ、数々のヒットを生み出し、「伝説のヒットメーカー」「カリスマ・マーケッター」と称される様になりました。
キリンビールに戻ると2009年、世界初のノンアルコールビール「キリンフリー」を発売したメーカーも追随する形になる程のスタンダードの商品になりました。
そして、2014年キリンビバレッジ社長就任、2015年にはキリン取締役常務執行役員になりました。
主なヒット商品（キリンビバレッジ）
緑茶「生茶」
アミノ酸飲料「アミノサプリ」
ソフトドリンク「世界のKitchenから」
主なヒット商品（キリンビール）
「一番搾り」のリニューアルを成功させ、世界初のノンアルコールビール「キリンフリー」（2009年発売）を手がかる
キリンビバレッジ在籍中にプロフェッショナル 仕事の流儀に出演し（2016年4月20日第12回）、この回の収録を収録したDVD「プロフェッショナル 仕事の流儀 商品企画部長 佐藤章の仕事 チームの力がヒットを生む」が販売されています。
湖池屋に出向
そんな「伝説のヒットメーカー」の手腕を買われ、佐藤章氏は、2016年に日清食品ホールディングス執行役員として迎えられ湖池屋執行役員マーケティング担当を兼任する事になりました。
湖池屋は「コイケヤポテトチップス」で知られる老舗スナックメーカーですがシェアは2015年の時点で、売上規模1,102億円の内、カルビー71%、湖池屋22%、他7%とカルビーが圧倒しています。
それだけで無く売上規模3,188億円のスナック菓子市場全体の内カルビー50%、湖池屋12%、山崎製パン11%、おやつカンパニー6%、日本ケロッグ4%、森永製菓、明治、ハウス食品がおよそ2%となっていて、カルビーが突出
する形になっています。
また湖池屋のポテチは安売りスーパーなどで70円前後という格安で販売されている為、利益が低いだけで無く定番商品に飽きられてきている事が要因で販売減と単価ダウンに苦しんでいました。
湖池屋は、再建の為、2011年（平成23年）に日清食品ホールディングスと資本・業務提携し、子会社再編などに取り組んでいました。
それでも2012年（平成24年）から2年連続の赤字に陥り、商品群の抜本的な見直しを迫らていました。
そして、佐藤章氏が湖池屋に再建の旗振り役として選ばれたのでした。
主なヒット商品（湖池屋）
2016年、佐藤章氏は、湖池屋社長に就任すると創業の原点である「湖池屋品質」を掲げ、ブランドを刷新し、社名の変更や新たなロゴマークの作成を含む大改革を断行しました。
そして、新生湖池屋の第1弾となるプレミアム市場を狙った新商品の開発チームを発足させ「これからの湖池屋にふさわしい、全く新たなポテトチップスを作ってほしい」との課題を与えました。
その結果誕生したのがポテトチップスのプレミアムライン「KOIKEYA PRIDE POTATO（コイケヤプライドポテト）」です。
スナック菓子界の巨人・カルビーのポテトチップスとの差別化と国産じゃがいも100%、生産方法に拘った今までの低価格路線から脱却した高級志向のポテトチップスで売れすぎて販売の一時休止を余儀なくされる程ヒットしました。
女子高生が100%国産のイモ～♪とパワフルに且つソウルフルに歌うCMが話題にもなりました。
佐藤章社長はサプライズを重要視しており、天ぷら茶塩とかちょっとした驚きがあって興味が惹かれますね～。
商品に必要なのはサプライズ
今回、佐藤章・湖池屋社長が「プロフェッショナル子ども大学」で、子どもたちに用意した課題は「スナック菓子のヒット商品をつくる」です。
どんな講義をして子どもたちがどんな商品を開発するのが気になりますね。
そのヒントが、「カリスマ・マーケッター」と呼ばれたキリンビバレッジ時代に出版された本「ヒットを生み出す最強チーム術」に有りそうです。
佐藤章・湖池屋社長は、この著書の中で「商品開発の掟14箇条」を提言しています。
2.好かなければ商品は売れない
3.理解ではなく了解
4.魅力的かどうかを競う
5.プロデュースが開発者の仕事
6.確信犯の一人の開発者がすべてを決めていく
7.ブランドは掛け算
8.本質価値
9.神は細部に宿る
10.大きい市場、伸びる市場を狙う
11.大振りする
12.ヒトのマネをしない
13.IQが高いのはダメ
14.会社の都合で商品はつくらない
中でも商品開発にはサプライズ、心地よい驚きが必要で、サプライズのない新商品は消費者にとって無意味と言い切ります。
世の中に商品はあふれていて、会社の都合で商品は作ったり、人のマネはしない、自分のマネもしない商品で魅力的かどうかを競う事を提言しています。
更に商品開発はチーム単位で行い、商品に愛情を持つ確信犯（例え相手が社長であってもブレない意見を言える人）の一人の開発者がすべてを決めていくというスタンスです。
プロフェッショナル子ども大学で、どんな驚きのスナック菓子がどんなプロセスで作り上げられるか？
が楽しみです。
プロフェッショナル・仕事の流儀 2018年9月17日（月）
プロフェッショナル子ども大学講師
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まとめ
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湖池屋のポテチって人気が有りますが、どうしても安売りポテチ感が有りますね。
やはりそれが災いして利益が少なくて経営は楽ではなかったのですね。
商品開発と言えばヒット商品は、女子高生や女子大生が自分たちの世代の目線で流行っているもの、欲しいものを具体化させています。
キリンビバレッジでヒットを連発させたのもお客さんの目線で考えた商品なので、共通点が有りますね。
今回は子どもたちが自分たちの目線と発想でどんなスナック菓子を開発するかが楽しみです。
◇ 商品開発にはサプライズ、心地よい驚きが必要で、サプライズのない新商品は消費者にとって無意味
◇ 湖池屋改革の為、社長に就任
◇ 安売り路線からポテチのプレミアムライン「コイケヤプライドポテト」に舵を切った
サムネイル画像、アイキャッチ画像、本文中の画像は、湖池屋プレスリリースの画像を使用しています。
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